MONOSASHI ART LOGO PROJECT
ドリームデイ アット・ザ・ズー 2022でのロゴ制作秘話
今回は、MONOSASHIのロゴ誕生秘話についてお話しします。
MONOSASHIのロゴは、ドリームデイ アット・ザ・ズー2022にて総勢約30名のアーティストによって共同で制作されました。ドリームデイ アット・ザ・ズーとは、障がいのある方とその家族を動物園に無料招待する1日限りのイベントです。
ドリームデイ アット・ザ・ズーは、2022年11月3日(木)に白浜のアドベンチャーワールドにて開催されました。そこで、私たちは、MONOSASHIのロゴを来場者と共に創るプロジェクト「MONOSASHI ART LOGO PROJECT」を行いました。
私たちは会場に、大きな大きな塗り絵と、みずみずしいクレヨンを用意しました。来場者の方々には、枠や線を気にせずに自分の好きな色で、自分の好きなように大きな大きな塗り絵を描いてもらいました。
プロジェクトに参加してくれた人の中には、「昔は好きだったお絵描きも最近はすぐに飽きてしまうんです。だけど、今日は楽しそうにずっと描き続けています。」と塗り絵に夢中なお子さんを見て嬉しそうに話してくれるお母さんもいました。
初めは真っ白だった塗り絵も、いろんな人の色が重なることでどんどん複雑になっていきます。塗り絵の枠や線が関係なく色が重なり合っていく様子は、年齢も、ジェンダーも、障がいも、立場も、あらゆる生き方の境界線を溶かしていくことを表現していました。巨大塗り絵をみんなで完成させることで、みんなの色を溶け合わせて一つのアート作品が完成しました。
そして、数週間後、このアート作品からMONOSASHIのロゴが誕生しました。
塗り絵の一部を切り取って作られたこのロゴには、「超越」という意味が込められています。
今までの物差しは、不変で動かなくて単一でした。しかし、MONOSASHIで扱うモノサシは、変化し動いて多様性を秘めています。だからこそ、メモリは間隔も方向も長さもちぐはぐ。これまでの物差しではない、全く新しい自分だけの「新・モノサシ」を定義しています。
そう、メモリは、自由な方に気の向くままに伸びたっていいんだ。
ドリームデイ アット・ザ・ズー2022で出会った名もなきアーティストの皆さんとだからこそ創れた世界でたった一つのロゴです。このロゴは、ただのロゴという概念を超えて、一つのアートとしてMONOSASHIと共に世界へ羽ばたいていきます。
皆様に愛されるwebメディアを目指して、、
企画者
MONOSASHIというメディアを始める上で、ロゴというのはメディアを象徴する、とても大切なものだと思っていました。そんな時に機会としていただいたのがこの「ドリームデイ アット・ザ・ズー」でした。今振り返ると、MONOSASHIというメディアをこれほどまでに象徴するロゴが作ることができたのは、たくさんの人が奇跡的に出会い、それぞれが思い思いの色を手に取ってくれたからです。誰か一人でも欠けていれば完成はしていないし、それぞれが違う色を手に取っていれば、完成するロゴも違っていました。そう考えるとあの日に多くの来場者に出会えたこと、塗り絵に向き合ってもらえたことは、改めて素敵なご縁を紡いでもらったと実感します。
このメディアにも、4人のモノサシが並びました。それぞれの人生を振り返りながら、モノサシを明らかにしていくのは簡単なことではなく、それをメディアという媒体を通して伝えていくことの難しさを実感し、奮闘する日々です。それでも、このロゴに支えられて、これからもたくさんの人のモノサシを読者の皆さんに届けて、それがあの日の名もなきアーティストのみんなにも届くと嬉しいです。改めて素敵な経験と、一緒にロゴを作ってもらえたことが幸せでした。
HI合同会社 コミュニティデザイナー 飯塚 遼馬
このホワイトボードは、プロジェクトが企画された時に、完成するロゴを頭の中で思い描いていた時の絵です。いろんな形、いろんな色、いろんな人が集まり重なり溶け合う、そんなロゴを創りたいと思いました。そして、仲間と話しているうちに、ドリームアットザズーはその夢を叶えるための最高の機会だと確信しました。
「帰り道には、全員アーティスト。」
悩みに悩んで考えたこのプロジェクトのポスターのリード文です。幸運にも、私たちの出展ブースは園内の出入り口に近い場所でした。だからこそ、このプロジェクトを通してお家へ帰る前に、自分の「やってみよう」がアート作品になる、そんな忘れない体験をしてもらいたいと思い、この企画に取り組みました。
実際にロゴが完成した今、このロゴを見るたびに、参加してくださったお子さんやそのご家族の顔や会話が蘇ります。それって、なんてステキな事なんでしょう!もう、MONOSASHIのロゴが愛しくて愛しくてたまりません。
最後になりましたが、素晴らしい機会を提供してくださったアドベンチャーワールド様、そして何より参加していただいたアーティストの皆様、本当にありがとうございました!
これからも、MONOSASHIがこのロゴと共に、たくさんの人の旅に寄り添えるメディアでありますように。
HI合同会社 MONOSASHI編集長 松井 瞳